2010年11月「9名の議員定数削減を求める直接請求」にご協力頂いた皆様へ (【京都党Offical Web】京都の京都による京都のための政治)

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2010年11月「9名の議員定数削減を求める直接請求」にご協力頂いた皆様へ

37,658名もの方にご署名頂き、議員定数9名減を求める直接請求は成立致しました。しかし、議会はこの市民の声を満場一致で否決致しました。市民の声を無視し、自らの保身を選んだ議会に対し、強い憤りを感じたことをはっきりと覚えております。そして、皆様から署名という形でお託し頂いた想いを必ず形にするという決意の中で議会活動を続けて参りました。
市会改革委員会でも議員定数が重要テーマとして位置付けられ、この3年間議論が重ねられてきました。 そして、2014年2月定例会で結論として出された結果は・・・

定数2名減

というお茶を濁すような答えでした。
満場一致で否決された前回と比べれば一歩前進であるとは言えますが、私たち市民が訴えた9名減とは程遠い答えでした。
皆様にご協力頂いた直接請求が定数削減議論のきっかけとなり、2名減が進んだことに対して、改めて心より御礼申し上げます。
また、これで納得した訳ではありませんので、引き続き、ありとあらゆる手段を検討しながら、議員定数削減を実現するべく取り組みを続けます。

各会派の主張

市会議員の定数2名削減を受けて

〈はじめに〉

このたび、議員定数が2名削減されました。これは言うまでもなく約3年半前に37,658名の署名を集め、市を挙げて行われた議員定数削減の直接請求に起因しております。
当時、全国市町村や京都府は断続的に定数削減を進めるなか、京都市会だけは削減の取り組みがなく、削減すべきと京都党を中心としたメンバーが直接請求を行い、条例案を上程し、臨時議会が開かれました。結果は全会一致で否決。審議内容も削減そのものに全く理解がない有り様でした。しかし、臨時議会を境にその後の市会議員選挙では、各党定数の見直しにおいて一つの争点に掲げ、今日の市会改革委員会での議論へと発展して参りました。
しかし、結果は定数を考える上での論点は様々な提案の上で議論がなされたにも関わらず、最終的には一票の格差是正しか考慮せず、民意の大きさや財政面への配慮は十分ではありません。玉虫色のお茶を濁した様な2名減で、我々の目指した9名減には遠く及ばない結果となりました。
総論賛成、各論反対の極みであり、とかく残念でなりません。

〈経過過程について〉

これまで総論は市会改革委員会で約1年、十分議論が尽くされました。しかし各論は、2月定例議会閉会直前になってはじめて各会派の代表者で構成する理事懇談会で議論がはじまり、定数について審議されたのはほんの数回というスピード決着でした。討論結了日の夕刻、突如、市会運営委員長より2名削減でいくとの報告を受けるに留まり、一方的に議論を打ち切り、強行した事はこれまで市会が謳ってきた“少数意見の尊重”とは程遠く、誠に遺憾であります。これについては共産党からも余りにも拙速、議論を尽くしたとは到底言い難いと非難の声が出ています。
全く同感です。
十分な審議もなく強行的に採決に持っていく運営についても、結局最後は“数の力”なのだと痛感しております。2名減については、納得する結論とは到底言えるものではありませんが、署名をしていただいた皆様の心情を思う時、同じ方向性を向いているものについては前へ進める事を優先すべきとの立場から賛成を致しました。

〈各党の対応について〉

より直接民主制に近づける為に議員の増員を目指す共産党、労働組合を抱え、役所・議会の縮小そのものに否定的な民主党については一定やむなしとの理解です。
しかし、市会議員選挙のマニフェストでは議員の2割削減という我々よりも大幅な削減をかかげられた公明党が2名減から譲らなかったことは誠に遺憾であります。色々と理由はあろうかと思いますが2割という大きな目標を掲げた限り、その実現に向け鋭意取り組むべきではないでしょうか。
改革路線の強い自民党は4名減を掲げ、我々も妥協点を導くべく4名減に一定理解を示したにもかかわらず、ろくに審議もせぬまま、気づけば自公民で2名減というお茶を濁す数字を先導し、早々に妥決したことは残念でなりません。

〈今後について〉

2名減が実現したことは、直接請求の成果であることは揺るぎのない事実ですが、より9名減に近づけなかったのは、我々京都党が責を負うべきところであり、無力さを痛感すると共に署名活動に携わっていただいた方々を思うと無念でなりません。
現在京都党は、交渉会派になるのに議員数が不足しており、交渉権そのものがない現状にあります。改めて、議員数を増やし民意の反映をしっかり出来るよう、決意を新たにすると共に、“議員自ら身を削り、改革の先鞭をつける”ための定数削減についてはあきらめず鋭意取り組んで参ります。

議員定数削減の賛成討論(全文)

京都党市会議員団は市会議第1号「京都市会議員の定数を定める条例」の改正案に賛成の立場から討論をいたします。京都党は市民主導の政治を目指し、2010年8月に結党をいたしました。そして同年10月から市民主導の政治の第1弾として9名の議員定数削減を求める直接請求を実施しました。市内各地の皆様にご賛同を頂き、33,704人もの署名を当時の市議会に提出いたしました。

しかし、当時の議会に我々は議席を持たず、自民、民主、公明、共産の4会派だけで構成されており、この市民の声を満場一致で否決いたしました。われわれは当時のこの判断を議会の外から市民の立場で見ておりましたが、この保身に走る議会の判断に強い憤りと無念さを覚えました。そのため、行財政改革の旗振り役である議員自らが、まずは身を切る姿勢を示すべきであると翌年4月の市会議員選挙においても声を大にして議員定数削減を訴えて参りました。

選挙後に我々は地域政党京都党京都市会議員団を結成し、市会改革推進委員会において一貫して9名の議員定数削減を訴え続けて参りました。我々のみならず、他会派の先輩議員も議員定数削減の声を上げて頂き、今議会において、ついに直接請求で求めた定数削減の第一歩を踏み出すことができました。直接請求の代表者のひとりとして定数削減にご尽力頂いた皆様に感謝を申し上げます。今議会において、自民党、民主党、公明党の3会派から提案された定数削減案は2議席のみにとどまりましたが、我々の9名の議員定数削減を求める方向性とは一致するため、今回の改正案に賛成いたします。

しかし、これまで議員定数の在り方については、1年間にわたり議論が行われてきたにも関わらず、具体的な数についての議論が本格的に活発化したのは討論結了間際であり、あまりにも議論がつくされたとは言えない状態のまま結論を出すに至りました。そもそも、定数削減の方向性においては一致している会派が多い中で、それぞれの会派の主張のうえでの決着点が見出されるべきところを、最終局面において(2減との)ご提案の変更を受け、結果的にそれに対してどう向き合うかのみを争点として迫られたことにおいては、拙速かつ強行的な議会運営であったと感じざるを得ません。

そのため、われわれ京都党市会議員団は9名の定数削減を訴え、市民の皆様と共に署名活動を推進した立場として、今回の2議席の削減だけでは到底納得をすることができません。今後ともわれわれ京都党は直接請求にご署名を頂いた33,704人の皆様とともに、ありとあらゆる手段を検討しながら、さらなる議員定数削減を訴え続けて参ります。

以上を持ちまして、京都党市会議員団の賛成討論といたします。